03_乱鴉の島
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: 単行本
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この小説はスレンダーだ。無駄がまったく感じられない。有栖川有栖が書きたかったのは「本格ミステリ」なんだとストレートに伝わってくる。孤島という状況設定、必要最低限のペダンティック、ほんのちょっぴりの現代社会への皮肉、謎の提示、張られた伏線、伏線の回収、そして謎解き。これだけの題材があれば、素晴らしいミステリが完成するのだ。これがこの本を読んだ感想だ。
私ごときが四の五の言うよりも、是非一読して、スレンダーな本格ミステリを堪能してほしい。
2006/06/27 asuka